さおりさん
仕事そのものは好きなの。利用者さんと関わるのも、やりがいも感じてる。
でも職場の人間関係だけが、どうしても嫌で…。それで辞めたいなんて、わがままかな。
りぃママ
わがままじゃありません。
私も、仕事は好きでした。それでも、人間関係で辞めました。
私は、福祉職12年・転職2回の社会福祉士です。
利用者さんと関わる仕事は、大変だけど好きでした。
「ありがとう」の一言に救われる日も、たくさんありました。
それでも私は、最後の職場を人間関係で辞めています。
仕事が好きだったから、余計に長く我慢してしまった。今はそう思っています。
この記事では、「仕事は好きなのに」で自分を縛っている人に、仕事と職場は別物だという話をさせてください。
📖 この記事でわかること
・「仕事は好き」が、あなたを縛る仕組み
・人間関係が嫌なまま働き続けると、何が起きるか
・今の職場で消耗を減らす方法と、「仕事」を持って「職場」だけ変える考え方
「仕事は好き」が、あなたを縛っていませんか
人間関係が嫌なだけなら辞める理由にならない。
仕事は好きなんだから、これくらい我慢しなきゃ。
そう考えている人に、まず伝えたいことがあります。
仕事と職場は、別のものです。
あなたが好きなのは「利用者さんと関わること」「誰かの役に立つこと」「相談を受けて、一緒に考えること」。
つまり仕事の中身です。
嫌なのは「あの先輩の陰口」「上司の顔色」「休憩室の空気」。
つまりその職場にいる人たちです。
この2つを分けて考えると、見えてくることがあります。
仕事の中身は、別の職場でもできる。でも、あの人たちは、あの職場にしかいない。
「仕事が好き」は、辞めない理由ではありません。
好きな仕事を、続けられる場所に移す理由になります。
人間関係が嫌なまま働き続けると、起きること
私に実際に起きたことを、順番に書きます。
① 好きだった仕事まで、嫌いになっていく
利用者さんと話しているときは楽しい。
でも事務所に戻った瞬間、体がこわばる。
これを毎日繰り返すうちに、仕事に向かう足そのものが重くなりました。
好きな部分と嫌いな部分は、頭の中で分けて保管できません。同じ「出勤」という行為の中で、混ざっていきます。
② 自分の意見が、分からなくなる
これが、いちばん怖かったことです。
私は対立を避けるために、自分の意見を押し殺すようになりました。
会議で思ったことがあっても言わない。違うと思っても合わせる。
最初は「処世術」のつもりでした。
でも続けているうちに、自分が本当は何を思っているのか、分からなくなったんです。
何が好きで、何をしたいのか。仕事以外の場面でも、答えられなくなっていました。
③ 家に、持ち帰る
職場のストレスは、職場に置いて帰れません。
帰り道でも頭の中で先輩の言葉が回り、子どもの「ママ、見て」に上の空で返事をする。
寝る前に明日の職場を想像して、眠れなくなる。
仕事は好きなのに、家での時間まで職場に侵食されていく。これが、人間関係の問題の本当の重さです。
今の職場で、消耗を減らす4つのふるまい方
すぐには辞められない。それが現実だと思います。
だから、今いる場所で削られる量を減らす方法から。
① 割り切る。 職場の全員と仲良くする必要はありません。仕事に必要な連携だけ取れていれば、それで十分です。「この人とは仕事だけ」と決めていい。
② 必要以上に関わらない。 陰口の輪に入らない。休憩を別の場所で取る。飲み会を断る。距離を置くことは、逃げではなく防具です。
③ 聞き役に徹して、自分のことは話さない。 話した内容が、どこでどう広まるか分からない職場では、自分の情報を渡さないのが安全です。相手に質問を返していれば、会話は成立します。
④ 比べない。 「あの人はうまくやれているのに」は、いちばん自分を削る考え方です。相手は変えられません。変えられるのは、自分の距離の取り方だけです。
📝 ただし、これは応急処置です
4つとも、私も実際にやりました。確かに少しはラクになります。でも、自分を抑え続けること自体が、じわじわ削ってくるんです。②で書いた「自分の意見が分からなくなる」は、この応急処置を続けた結果でもありました。効いているうちに、次の一手を考えてください。
「仕事」を持って、「職場」だけを変える
さおりさん
でも転職したら、今の利用者さんとはお別れだし…。せっかく慣れた仕事なのに。
りぃママ
その気持ち、痛いほど分かります。
でも、あなたの「好き」は、資格と経験と一緒に持ち出せるんですよ。
同じ資格で、同じ分野で、同じような利用者さんと関わる職場は、ほかにもあります。
違うのは、そこにいる人たちだけ。
だから転職は「好きな仕事を捨てること」ではありません。
好きな仕事を、続けられる場所に持っていくことです。
私は職場を変えたあと、こんな経験をしました。
前の職場で「できない自分」だと思っていたことが、環境が変わったら普通にできた。私の能力は何も変わっていない。周りの人が変わっただけでした。
ただ、次の職場でまた同じ思いをするのは、絶対に避けたい。
そのために確かめてほしいのが、求人票に書かれていない「人間関係の実態」です。
- 職員の定着率はどうか
- 前任者はなぜ辞めたのか
- チームの雰囲気や、年齢構成はどうか
自分で面接で聞くのは、気が引けるかもしれません。
その場合は、転職エージェントの担当者に代わりに確認してもらう方法があります。私が2回目の転職でいちばん後悔しているのは、ここを確かめきれなかったことでした。
詳しくは福祉職ワーママこそ転職エージェントを使ってほしい|使いこなせず半年かかった私の後悔に書いています。
今夜できる、たった1つのこと
🌙 今夜の宿題(3分で終わります)
スマホのメモを2つに分けて、書き出してみてください。
左に「この仕事の好きなところ」。右に「この職場の嫌なところ」。
左に書いたものは、たぶん別の職場でも手に入ります。右に書いたものは、たぶんその職場にしかありません。
それが見えるだけで、我慢の理由が少し変わります。
「仕事は好き、人間関係は嫌」について、よくある質問
💬 よくある質問(FAQ)
Q. 人間関係だけで辞めるのは、逃げではありませんか?
退職理由の上位に、人間関係はいつも入っています。それだけ多くの人が同じ理由で動いているということです。仕事の中身が好きなのに人のせいで辞めるのは、逃げではなく、好きな仕事を守るための移動です。
Q. 転職先でも、また人間関係で悩みそうで怖いです。
その不安は正しいです。だからこそ、次は「人間関係の実態」を入る前に確かめてください。定着率、前任者の退職理由、チームの雰囲気。自分で聞きにくければ、担当者経由で確認できます。私はここを飛ばして後悔しました。
Q. 利用者さんに申し訳なくて、辞められません。
福祉職の人ほど、ここで止まります。でも、消耗しきったあなたが提供できる支援と、元気なあなたが提供できる支援は違います。利用者さんのためにも、あなたが元気でいられる場所で働くほうが、結果的に多くの人を助けられます。
さいごに
仕事が好きだったから、私は長く我慢しました。
「この仕事を手放したくない」と思うほど、辞められなかった。
でも本当は、手放す必要なんてなかったんです。
手放すのは、仕事ではなく、あの職場だけでよかった。
もしあなたが今、「仕事は好きなのに」で自分を縛っているなら。
その「好き」は、あなたと一緒に、次の場所へ行けます。
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仕事と職場は、別のもの。
今の職場だけが、あなたの居場所じゃない。
あなたは、大切な存在です。
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今夜も一日、おつかれさまでした。


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