さおりさん
辞めたい気持ちはあるんです。
でも、辞めたあとどうなるのかが怖くて…。特にお金と、夫との関係が。
りぃママ
怖いのは、誰も「その後」を数字で教えてくれないからだと思います。
私は辞めて6年。お金・夫・キャリアがどうなったか、全部書きます。
私は福祉職12年・転職2回の社会福祉士でした。
2020年7月、心を壊しかけて退職。そのとき次女は2歳、そして3人目を妊娠していました。
「辞めどき」については、ワーキングマザーの辞めどきはいつ?5つのサインに書きました。あれは「辞める前」の話です。
この記事は「辞めた後」の話です。
辞めた直後と、6年たった今。何がどう変わったかを、きれいごと抜きで書きます。
📖 この記事でわかること
・辞めた直後の世帯収入と、削ったもの・削らなくてすんだ理由
・夫との関係がどう変わったか(ケチじゃない夫に、なぜか許可を取っていた話)
・心身・子ども・キャリアの「1か月後」と「6年後」の違い
先に結論:辞めてよかった。でも1か月では何も変わらなかった
辞めてよかったか。答えは、はっきり「よかった」です。
ただ、正直に言います。
辞めて1か月で変わったことは、ほとんどありませんでした。
妊娠中でつわりもあり、家から出られない。子どもとの時間が増えて幸せ、と感じる余裕もない。
「辞めたら楽になる」と思っていた分、拍子抜けしたのを覚えています。
変化は、もっとゆっくり来ました。
だからこの記事は、「1か月後」と「6年後」を分けて書きます。
体の症状だけは、辞める前に消えた
めまい、動悸、運転中の涙。
これらが消えたのは、辞めた後ではありません。
辞めると決めて、夫と上司に伝えた日から、ぴたりと止まりました。
まだ出勤している時期です。職場は何も変わっていない。
変わったのは「終わりが決まった」ことだけでした。
症状の原因が、仕事の内容ではなく「出口のない毎日」だったのだと、このとき分かりました。
お金:世帯収入は1〜2割減。削るものはなかった
いちばん聞かれるのがお金なので、数字から書きます。
💰 辞めた直後の、我が家のお金
・世帯収入:1〜2割減(私は時短パートだったので、この幅でした)
・削ったもの:なし
・消えなかった不安:住宅ローンと、3人分の大学費用
「削るものがなかった」と書くと、余裕があったように聞こえます。違います。
我が家は、私が働いていた頃から夫の給料だけで生活が回る家計にしていました。私の給料は、生活費には入れていませんでした。
だから私の収入が消えても、生活そのものは変わらなかったんです。
これは、辞める前にやっておいてよかったことの1位です。
「辞めても生活が回る」と分かっていたから、辞める決断ができました。
それでも、不安は消えなかった
生活は回る。でも、先の不安は別でした。
住宅ローンが残っている。子どもは3人になる。大学までいくらかかるのか。
不安を消すために、私がやったのは「調べる」ことでした。
- 家計簿アプリで、毎月の収支を全部見える化した
- 大学費用を「いつまでに、いくら」貯めればいいか計算し、今の貯金額と比べた
- 火災保険・自動車保険・ガスの契約を見直した
- ライフプラン表を作り直した
不安は、金額が分からないときにいちばん大きくなります。
「あと○年で○万円」と数字にした瞬間、不安は「課題」に変わりました。
📝 辞める前にやっておくと、楽になること
辞める・辞めないを決める前に、「自分の給料がなくても1か月回るか」を家計簿で確かめてください。回るなら、辞める怖さは半分になります。回らないなら、先に固定費を見直すか、転職で「辞めずに環境を変える」道を考える材料になります。
夫:ケチじゃないのに、許可を取るようになった自分
お金より、こちらのほうが書くのに勇気がいります。
辞めてから、私は何を買うにも夫の許可を取るようになりました。
ネットで家の日用品を買うとき。子どもの服を買うとき。「これ買っていい?」と毎回。
夫はケチではありません。聞いてダメと言われたことも、ほぼありません。
それどころか「聞かなくていいから、買ったら?」と言ってくれていました。
それでも、聞いてしまう。
稼いでいない自分には「決める権利がない」と、誰に言われたわけでもないのに思い込んでいたんです。
いちばんつらかったのは、習い事
私は、子どもがやりたいことは何でもやらせてあげたい派です。
夫は「そんなにやっても、実らない」と考える派でした。
働いていた頃なら、「私の給料から出すから」と言えた。
辞めてからは、その一言が言えない。子どものやりたいことに、私の一存で「いいよ」と言えない。
これが、辞めて失ったもののなかで、いちばん重かったです。
ライターの収入が出てから、変わったこと
在宅ライターとして少しずつ収入が出るようになって、最初にしたことを覚えています。
子どもに、自分の判断で本を買ってあげた。
自分の判断で、子どもの服を買ってあげた。
そして、自分の服を買った。
金額は数千円です。でも「自分で決めた」というだけで、泣きそうなほどうれしかった。
夫との力関係は、夫が変えたのではありません。
私が「決める権利」を自分で手放し、自分で取り戻した。それだけでした。
社会との分断:1日中、誰とも話さない日
辞めて妊娠中、外に出られない時期。
1日中、大人と誰とも話さない日がありました。
子どもには話しかけている。でも会話ではない。
「私、社会のどこにも属していない」という感覚は、想像していたよりこたえました。
抜け出し方は、特別なことではありません。目の前でできることを、1つずつやりました。
まず、上に書いたお金の把握。
次に、家の不用品をフリマアプリで売りました。118点出して、106点が売れました。
たいした金額ではありません。
でも「自分の手で、お金を生んだ」という感覚が、社会とつながる糸を1本戻してくれました。
キャリア:「捨てた」と感じた瞬間と、戻りたいと思わなかった理由
社会福祉士の資格と12年の経験。
「捨てた」と感じたのは、辞めたときではなく、ライターを始めた頃でした。
福祉とは関係ない文章を書きながら、「私の12年は何だったんだろう」と思った夜があります。
でも、正直に書きます。
現場に戻りたいと思ったことは、6年で一度もありません。
在宅で、自分のペースで仕事量を調整できる働き方が、私の性格と体質に合いすぎていました。
子どもの発熱に誰にも謝らなくていい。行事にも習い事にも付き合える。
「外で福祉職として働くのは、もう無理だ」と、体で分かってしまったんです。
そして今は、捨てたとも思っていません。
このブログで転職の記事を書けているのは、福祉の12年があるからです。
経験は職場に置いてくるものではなく、持って出るものでした。
在宅ライターにたどり着くまでの遠回りは、社会福祉士が現場以外で働く道に書いています。
6年たって、辞めた後はこうなった
| 項目 | 辞めて1か月 | 辞めて6年 |
|---|---|---|
| 心身 | 決断した日に症状が消えた | 再発なし |
| お金 | 世帯収入1〜2割減・削るものなし | ライター収入で回復(月10万円まで2年半) |
| 夫との関係 | 何を買うにも許可を取る自分 | 自分の判断で、子どもに本を買える |
| 子どもとの時間 | 何も変わらなかった | 発熱・行事・習い事に、謝らず付き合える |
| 社会とのつながり | 誰とも話さない日があった | 仕事で話す相手ができた |
| キャリア | 「捨てた」と思った | 経験が今の仕事の土台になっている |
1か月の列だけ見ると、辞めた意味がないように見えます。
6年の列だけ見ると、きれいな成功談に見えます。
本当のところは、その間のゆっくりした時間にありました。
辞めてから本格的に稼ぎ始めるまで、1年半の空白があります。焦らなくていい、とあのときの自分に言いたいです。
辞めない選択をした友人も、正解です
「24時間子どもと一緒なんて、絶対無理」と言っていた友人がいます。
その子は辞めずに、時短で働き続けています。今も、楽しそうです。
辞めるのが正解ではなく、自分に合う形を選べたかどうかが正解を決めます。
辞めずに環境だけ変えたい人は、福祉職ワーママこそ転職エージェントを使ってほしいも読んでみてください。
今夜できる、たった1つのこと
🌙 今夜の宿題(5分で終わります)
先月の家計簿か、通帳の引き落としを見て、「自分の給料がなかったら、先月は回ったか」を計算してみてください。
辞めるかどうかは、まだ決めなくていい。
この数字が分かるだけで、「怖い」が「考えられる」に変わります。
仕事を辞めたその後について、よくある質問
💬 よくある質問(FAQ)
Q. 辞める前に、貯金はいくらあれば安心ですか?
よく「生活費の半年分」と言われますが、私が実感したのは、金額より「自分の収入なしで毎月回る家計かどうか」のほうが大事だということです。回る家計なら貯金を崩さずにすみます。回らないなら、先に固定費の見直しから始めてください。
Q. 辞めてから、在宅で稼げるようになるまでどのくらいかかりますか?
私の場合、辞めてから本格的に始めるまでに1年半、そこから月10万円まで2年半かかりました。「辞めてすぐ在宅で稼ぐ」は、乳幼児がいると現実的ではありません。辞めた直後の収入は「ない」前提で家計を組むほうが安全です。
Q. 夫に「辞めていい」と言われても、なぜか後ろめたいです。
私も同じでした。夫に言われた言葉ではなく、自分が自分に「稼いでいないのに」と言っていたんです。後ろめたさは、夫との問題ではなく自分との問題でした。小さくても自分で生んだお金が1円あると、それだけで変わります。
さいごに
辞めた直後の私は、「何も変わらなかった」と落ち込んでいました。
社会から切り離された気がして、夫に許可を取って、12年を捨てた気がして。
でも6年たって振り返ると、あの空白の時間に、私は家計を立て直し、不用品を売り、自分に合う働き方を探していました。
何も変わっていないように見えた時間が、いちばん大事な時間でした。
今、辞めるかどうかで迷っているあなたへ。
辞めても、辞めなくても、あなたの時間はちゃんと積み重なります。
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1か月で変わらなくても、大丈夫。
あなたのペースでいい。
あなたは、大切な存在です。
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今日も一日、おつかれさまでした。


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